まっしーのカテーテルアブレーション体験記

不整脈(発作性心房細動)治療のために受けたカテーテルアブレーションの体験記。

いざ!出陣!その1(手術当日)

6月20日

いよいよカテーテルアブレーションを受ける当日。

一番の手術なので朝ご飯はなし。4時半頃に目が覚めたが、よく眠れたと思う。気分もいいし緊張もしていない。

 

朝の血圧 135/98

う~ん。やっぱり下が高いな....

 

 

「おしっこの管をいれま~す」

男性と女性の看護師さん2人でやってきた。

とうとう来たか!これも辛いことランキングトップクラスだったはず。

 

看護師さん「はっきり言って痛みを伴います」

私「噂には聞いております」

看護師さん「深く息を吸って、フーっと吐いてください。その間にいれます」

 

.............!!!!

 

看護師さん「はい、入りました。これからは勝手に尿は流れますから気にしないで大丈夫です」

 

うー、なんか常に尿意をもよおすような感じ、こんなんで手術中大丈夫だろうか。

 

8:50

尿の管に慣れたころ、ストレッチャーが運ばれてきた。

 

看護師さん「まっしーさん、出発しますよー」

 

おー!いよいよ出陣じゃ!

 

病室の入り口のところでストレッチャーの上に横になって出発。

病室のある4Fからカテーテル室のある3Fまで、天井を眺めながら移動。

 

???どこかで見たような....

あ~!ドラマとかでこういうシーンよくあるな~

 

じきに手術室の表示のある自動ドアを通過。

思わず左右をキョロキョロして観察してしまう。

明るい室内、たくさんの術衣を着た医師?看護師?

 

そして自分がカテーテルアブレーションを受ける部屋に到着。

担当の看護師さんはじめ何人かから挨拶と自己紹介をされた。

 

ストレッチャーからアブレーションをする手術台へ横スライド。

 

看護師さん「今から準備を始めます。」

 

心電図をつけたり、胸と背中に4つか5つ電極と思われるシートを貼ったりとせわしなく作業が続く。その間、私は周囲を観察していた。

モニターが6つ。うち1つのモニターに私の心臓のCT画像が写し出されているのがわかった。

 

ほー。これが自分の心臓か....

 

ひとしきり用意が整うと、担当の先生が

「おはようございます。がんばりましょうね。」と声をかけてくれた。

いよいよという感じになってくると緊張してきてえづき始めた。

 

私「緊張するとえづいちゃって」

看護師さん「そうですよね。今から手術って考えたら当然ですよ」

 

看護師さんのおかげで少しホッとした。

 

準備が終わったのか、看護師さんの「それでは眠くなる薬が入ります。すぐに眠くなります。」という声が聞こえ、天井を見ていると視界が歪むような回り始めた。

 

私「うわっ!きたきた!」

看護師さん「そのまま2,3回深呼吸しましょう」

私「スー、ハー、スー、ハ―.......」

 

2回目までは覚えているのだが、それ以降の意識、記憶がない。

気がついたときは病室だった。

病室の時計が12:25。

 

もう3時間半たっているのか.....

 

周囲を見渡すと妻がきていた。

「終わったね。先生から話があったよ。全部焼いたって」

 

 まだ意識朦朧としていたせいもあり、それ以外の会話の内容が頭に残っていない。ろれつも回っていなかったと思う。

ただ気分は悪くなかったので、1時半頃に妻を帰宅させた。

 

                     (いざ!出陣!その2へつづく)

 

 

 

 

 

 

 

いざ!出陣!その2(手術当日)

(いざ!出陣!そのよりつづく)

 

無事カテーテルアブレーションが済んで病室に戻ってきた。

妻からは先生と会話した話を聞き、一安心ということで時間を見て帰ってもらった。

 

さてこれから辛いことランキング1,2を争う身動き禁止タイムへ突入だ!

群馬心臓血管センターでは、最初の2時間は絶対安静、次の6時間は右足を動かさなければ、左足を動かすことはOK。寝返りは術後8時間が経過してからとのことだった。

 

私の場合、寝返りが可能になるのは夜の8時半頃。

さてどうなることやら。

 

2時頃に遅い昼食を用意してくれた。

ご飯はおにぎりにしてくれていた。起き上がれないから寝ながら食す。

やってみて思ったのが、飲み込むのが結構大変。

でも連日空腹を味わっているせいか、用意されていたものをペロッと平らげてしまった。

 

17:00頃

なんだか気持ち悪い。あとで聞いたのだが麻酔の影響もあって、気持ち悪くなる人もいるということ。先に聞いておけばあんなに食べなかったのに。

ちょっと上体の位置を動かすだけでムカムカする。寝ているから吐くに吐けないから我慢するしかない。

おかげで夕食も18時に食べられず、あとで持ってきてもらうことにした。

 

20:25

右鼠径部の確認後、ようやく寝返り可となった。

寝返りができることがこんなに幸せなことだと思ったことはない。

ベッドを起こしてもらい、取っておいてもらった夕食を持ってきてもらったのだが、気持ち悪さが残っており食べることができなかった。

看護師さんごめんなさい。

 

 

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入院!その2(手術前日)

(入院!その1からつづき)

 

経食道心エコーから戻ると病室に戻ると妻が待っていた。

会話しているしばらくの間、まだ麻酔が残っているのか、しゃべりにくい。

 

「今日やっぱり心臓CTがあるんだって。それが終わるまで食事はできないんだって。だからお昼も抜き。」

がーん!腹減ったー!

 

看護師さんが「下の売店でサンドイッチかなんか軽いものを買ってきてあげてください」と妻に言ってくれ、先生からの説明が終わったら買ってきてくれることに。

この空腹は辛いことランキングにはなかったっけ。

 

しばらくすると別室で担当の先生からの説明があった。

手術の内容、リスクなどを説明書・同意書を使って細かく説明してくれた。

焼く場所は肺静脈の周囲、上大静脈、三尖弁の根元あたり。

あとは手術中に検査してみて。

 

先生「手術はね、寝ている間に終わりますから、痛いこともないですよ」

私と妻「よろしくお願いします。」

 

もう、まな板の上の鯉になるしかない。

先生の話を妻と2人で聞けたからひとまず安心。

 

病室に戻ると今度は点滴。

え?CTはいつ?私の軽食はいったいいつになるの?

CTの時間もわからないので、妻には子供の学校帰りの時間に合うように帰宅してもらった。

 

15:45

やっとCT検査から呼ばれて検査室へ。

広い部屋の真ん中にCTの機械が待ち構えている。

寝台の上に横になり携帯心電計をはずして体を固定。

手は頭の上にバンザーイ!

「造影剤をいれたとき、体が熱くなる感じがしますね」

実際、薬がいっきに入れられると体から両手に向かって何か熱いものが伝わるように感じられ、手の平の中央から外に向かって何かが放出されているみたいだった。

足の方はというとまるでおしっこを漏らしたような感覚。揃えた両ももの間を暖かいものが流れているような感じ。

 

16:15

今日一通りの検査を終え、病室へ。

戻るとテーブルの上に「カテーテルアブレーション 9時」の札が。

やった1番だ!

さっそく妻が買ってくれていたサンドイッチとパンを手にラウンジへ行って食べたあと、妻と実家へ手術時間の連絡。

「9時だと3時間かかっても12時、先生の話を聞けるかもね」

今日もそうだが、妻には片道1時間半かけて来てもらうため、子供が学校から帰る時間を考えるとそんなに長くもいれない。術後の話を聞ける可能性が残ったので少し安心。

 

次は剃毛。

女性の看護師さんがやってくれた。恥ずかしいけど仕方ない。

「来る前に自分でやってこようと思ったんだけど、ごめんなさい」

「たまにされる方がいますけど9割以上、病院でやってますから」

看護師さんありがとう。

 

18:00

夕食。

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お!メロンがついてるじゃん!

 

さて明日に備えてよく眠りましょう。

今日の血圧  138/100 (上はいつもこんなもん。下が!?)

 

 

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入院!その1(手術前日)

6月19日

今日はいよいよ入院。

私の住む栃木県から群馬県立心臓血管センターまでは車で1時間半ほど。

家を7:05に出発した。梅雨の間というのに今日は天気が良く、気分もいい。北関東自動車道も空いていて落ち着いて運転することができた。

 

8:38 病院に到着!

入院の受付は2番。9時前には受付を済ませ採血と心電図検査へ。

それが終わると4F東病棟へ向かった。

ラウンジでの待機後、病室へ案内された。

さっそくリースのパジャマに着替えてベッドに腰かけていると、すぐさま携帯心電計をつけられた。

       

入院中、常に装着していてナースステーションのモニターで見ることができるようになっている。すごい。

 

しばらくすると息子を学校に送りだしてから家を出てきた妻がきた。

今日は経食道心エコーがある。そのため朝ご飯抜きで来ていたので空腹。

まして心臓CTの行うのでそれまでは食事はできないということを今朝になって知り、ちょっとがっかりだった。

ネットで調べていると辛いことの上位に挙げられている経食道心エコー。

やはり不安。私は胃カメラが大の苦手。

胃カメラよりちょっと太い! とか

うなぎを飲むみたい!? とか

どうしようと思うことを目にしていたので、かなり心配になっていたのである。

 

10:30

経食道心エコーのお呼びがかかった。

いざ出陣!

介助の方が車いすで連れていってくれる。

検査を待っている人を横目にさっさと部屋に入っていった。

検査のベッドに座っていると、看護師の方が「喉の麻酔です。凍っているので口の中でゆっくり溶かしてください。コーヒー味になっていますが、コーヒーは大丈夫ですか?」と聞きながら氷状のかたまりを口の中にいれてくれた。

 

「おー!本当にコーヒーの味がする!」なんて感心しながら、そのかたまりを舐めていると、検査担当の医師が一通り検査の説明をしてくれ、同意書へサイン。

その間も徐々に喉は麻痺してきており、喉の違和感に敏感な私はえづきそうになるのを抑えるのに苦労した。

 

「酸素の管を鼻のところにつけますね」

 

口の中の麻酔薬がなくなると、横に寝かされ、口にマウスピースを挿入しテープで止められる。

「それでは検査を開始します。点滴のところから眠くなる薬をいれていきます。

すぐ眠くなります。もう入っていってますよ~」

「えー、本当に?眠くならないよ」と思ったのを最後に記憶がない。

うすらぼんやり気がついたときには「検査終わりました。気をつけてゆっくり車いすの方へ移ってくださいね」と言われ、よろよろしながら車いすに座った。

カテーテルアブレーションの辛いことランキングで上位の経食道心エコーが知らない間に終わってミッションコンプリート!感動しきり。

そんな長い時間ではなかったと思うが、秒殺でしかも検査の間全く意識がなく完了するなんて、今の医療は凄いなあと感じた。

                         (入院!その2へつづく)

 

 

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 今回入院にいたるまでの経緯をまとめてあります。

 

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今日は100均での買い物と妻とのランチ(入院前日 術前2日)

6月18日

今日は入院の準備で足りなかったものをお買い物。

 

  • ペットボトルのキャップと付けかえて使うストロー付きのキャップ。
  • 入院関連の書類をいれるケース。
  • 病院内で履くサンダル。

 

100均だとついつい余計なものまで買ってしまう。

今回はシャープペンつきの4色ボールペンがそれ。

ボールペンなんかあるのに。

翌日、病院へ持っていった。

 

月曜なので息子は学校に行っているため、久しぶりに妻とランチ。

新しくできたステーキの店に行った。入院期間中、病院食なので今日はいいものを食べようということで。まあまあだったかな。

 

食事はともかく、しばらくの間お酒が飲めなくなるのがつまらない。

週末だけしか飲まないが、それでも当分禁酒となるとやっぱりつまらない。

これから暑くなってくるのでビールが飲みたくなる。

仕方ない...

 

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今日から血液サラサラ薬開始(術前8日)

6月12日

今朝からリクシアナ錠30mgの内服開始。

いよいよ手術に向けての準備開始。

今後当分の間は体をどこかに強打したり、切ったりしないように注意しないと。

ところでこのリクシアナ、ワーファリンと違って納豆を食べてもいいらしい。

納豆好きの私には朗報だ。

 

血液サラサラ薬と言っているが、血栓ができにくくするのであるから、サラサラ?とは意味が違うように思えるのだが、巷ではサラサラ薬と言われているのでそれに従うことにする。

 

退院後のことを考えて心拍計を発注した。

WISHで中国からお取り寄せ。

本当はガーミンが良かったけど高い。

退院後の半年程度、心拍をチェックしたいと考えていたので、安価なものでいいと考えている。いつ届くのかが不安。

 

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原因はやはり会社でのストレス?(術前15日)

5月末からしばらく仕事が忙しくなっている。

加えて上からのプレッシャーや無茶な指示もあり、かなりイライラすることが多くなっていた。決まってそういうときは脈が乱れる。

それまでは薬が効いていて快適と思っていたのに。私の不整脈の原因の一つに会社でのストレスがあることは間違いなさそうだ。

6月後半は入院・手術、自宅静養で休む旨は告げてあるのに、私が会社にいればそんなこと関係なくなってしまう。

発作が起こっていても外見ではわかりませんからね。手術を受けなければならないほど、具合が悪いということは周囲の頭の中では隠されてしまうみたいだ。

 

休んでいる間、自分の時間についてゆっくり考えてみようと思う。